このページでは、ピラティスとヨガの3つの違いと、ピラティスとヨガがそれぞれどんな人に向いてるか向いていないかをまとめています。
自分にどちらが向いてるか、それとも両方やった方がいいのか悩んでいる人は参考にしてくださいね!
ピラティスを始めたいと思って調べていると、「ヨガもおすすめ!」なんて出てきませんか?
どっちも似てるような見た目で、効果も同じような・・
- ピラティスとヨガは何が違うの?
- わたしには、どっちが向いてる?
なんて、迷ってしまいますよね。
そこでこのページでは、ピラティスとヨガの違い3つをまとめました。
どちらも大好きで、スタジオに通い続けたり指導資格を取ったりしているわたしが、それぞれどんな人に向いてるかも書いています。
さらっと読んでもらえれば、あなたにどっちが向いてるかがわかるので、ぜひ参考にしてくださいね。
ピラティスとヨガの違い①起源と歴史
ピラティスとヨガの違いの1つめは、起源と歴史です。
ピラティス | ヨガ | |
---|---|---|
成立年代 | 約100年前 | 約5000年前 |
考案者 | ジョセフ・ハベルタス・ピラティス | インダス文明を築いていた民族 |
ピラティスの起源と歴史
ピラティスの誕生は、約100年前。
第一次世界大戦中、負傷した兵士たちのリハビリのために生まれたのがピラティスです。
考案者は、ジョセフ・ハベルタス・ピラティスさんという人で、ピラティスは考案者の名前が由来になっています。
病弱な体質を克服するため、いろいろなエクササイズに取り組んできており、オリジナルのエクササイズ法を研究していました。
その後の第一次世界大戦で、ドイツの従軍看護師として負傷した兵士たちのリハビリを指導。
寝たままでもエクササイズができるよう改造したベッドが、今のピラティスマシンの原型です。
1926年にピラティス氏はアメリカへ渡り、ダンサーやアスリートに認められたことから、ピラティスが一般の人たちにも広がりました。
近年では、K-POPアイドルがエクササイズにピラティスを取り入れたことで、日本でもブームになっています。
ヨガの起源と歴史
ヨガは、今から5000年前頃が起源とされています。
この年代は、インダス川流域で発掘された、瞑想や座禅をしているような人物像の彫刻から推測されたもの。
今から約2800年前に、「つながり」を意味する「ヨガ」の文字が書物に登場しました。
ポーズをとるヨガが行われるようになったのは、西暦1600年頃。
1900年以降に欧米や日本にヨガが広がり、1990年代には、ハリウッドセレブにより世界規模のブームとなりました。
日本では、2000年代に若い人を中心にブームとなり、現在のヨガ人口は約700万人と言われています。
ピラティスとヨガの違い②目的と効果
ピラティスとヨガの違いの2つめは、目的と効果です。
- ピラティスの目的と効果
- ヨガの目的と効果
ピラティスの目的と効果
ピラティスの目的は、日常生活でも運動をするときでも、正しく体を使えるようになることです。
そのために、体幹とインナーマッスルを鍛え、全身のバランスを整えます。
全身のバランスが整い、正しく体を使えるようになることで期待できる効果は
- 体の引き締め
- ダイエット
- 代謝の向上
など。
これらの効果を期待してピラティスを始める人が多いよ!
主に体への効果ですが、この後触れるピラティスの呼吸方法をすると、心もリフレッシュできるとされています。
ヨガの目的と効果
ヨガの本来の目的は、心を安定させること。
簡単に言えば、「毎日を穏やかで幸せな気持ちで過ごすために、心の安定が必要」というのがヨガの考え方です。
心を安定させるための方法の1つとして、ポーズがあります。
ポーズで柔軟性や筋力を高めて体の不快感がなくせれば、心が安定しやすくなる、とされているのがヨガです。
つまり、ヨガは心と体の両方への効果がある!
ヨガで期待できる効果は、
- 柔軟性の向上
- 自分を見つめる力、集中力がつく
- 自律神経を整える
など。
現代ではエクササイズ要素の高いヨガレッスンも行われており、ピラティスと共通点が多いのも現状です。
- 姿勢や腰痛の改善
- 骨盤など体の歪みを整える
などの効果は、どちらでも期待できます。
ピラティスとヨガの違い③呼吸の仕方
ピラティスとヨガの違いの3つめは、呼吸の仕方です。
- ピラティスの呼吸
- ヨガの呼吸
ピラティスの呼吸
ピラティスは胸式呼吸でおこないます。
あばら骨あたりが広がったり狭まったりする呼吸が、胸式呼吸。
胸式呼吸は、交感神経が優位になり、心身に程よい緊張感とリフレッシュ感が生まれます。
その結果、筋肉を鍛えやすくなる効果が期待されています。
ヨガの呼吸
ヨガの呼吸は、
- 呼吸を深める
- 自律神経を整える
- 体から熱を放出する
など、求める効果によってさまざまな方法があります。
ベーシックな呼吸は、胸式呼吸と腹式呼吸の両方を取り入れる方法。
お腹がふくらんだりへこんだりするのが、腹式呼吸です。
腹式呼吸は、副交感神経が優位になり、リラックスするのに効果的とされています。
ピラティスとヨガの向き不向き
ピラティスとヨガそれぞれの向き不向きをまとめました。
- ピラティスに向いてる人・ヨガに向いていない人
- ピラティスに向いていない人・ヨガに向いてる人
の2つの視点で書いています。
ピラティスに向いてる人・ヨガに向いていない人
ピラティスの方が向いてるのは、
- 筋肉を使った、運動した、という感覚が欲しい
- ダイエットやボディメイクをしたい
- 運動不足を解消したい
- 精神や心の話は抵抗がある
という人。
インナーマッスルや部分的な筋肉を意識して、体を動かすのがピラティス。
「運動をした」という感覚が欲しい人や、筋トレ後の疲労感が好きな人に向いています。
精神面のことよりも、ダイエットやボディメイクに興味がある人も、ピラティスの方がおすすめ。
レッスンの内容にもよりますが、体幹を意識しながら全身を鍛えていくことが多いのがピラティスです。
ピラティスに向いていない人・ヨガに向いてる人
ピラティスには向いておらず、ヨガに向いてるのは、
- 運動や筋トレが苦手
- 体を適度にほぐしたり鍛えたりしたい
- 心が疲れていると感じる
- 精神面の話にも興味がある
という人。
ピラティスは、地味な動きではあるものの、筋力がないとツラいと感じることが多いエクササイズ。
運動や筋トレをしたくない人には向いていません。
両方やってるけど、筋力ないからピラティスの後はいつも筋肉痛(笑)
ポーズをとりながら、体全体や呼吸に意識を向けたり、その時の心の状態を感じたりするのがヨガ。
体に関しては、筋肉を使うと同時に伸ばすので、柔軟性と筋力を適度に高めるのが特徴です。
心に元気がない・ストレスがあると感じている人も、向いているのはヨガ。
リラックス効果のあるレッスンが行われていたり、心が軽くなるヨガの考え方を教えてくれたりするスタジオもあります。
ピラティスとヨガ両方やるのもおすすめ
ピラティスとヨガを両方やっている感想として、両方やるのもおすすめです。
とは言え、メリットばかりではないのでデメリットもまとめました。
両方やるメリット
両方やっていてよかったと思う理由は、ピラティスとヨガそれぞれのデメリットを補い合えるという点。
つまり、相乗効果があると感じています。
ピラティスのデメリット | ヨガの | デメリット
---|---|
筋肉をのばす・ほぐすのに不向き 精神面の問題がある場合は解決されるわけではない | 鍛えられない筋肉がある 体に意識を向ける感覚を習得するのに時間が必要 |
ピラティスでほぐせない筋肉をヨガでほぐし、ヨガで鍛えられない筋肉の場所はピラティスで鍛えられます。
ピラティスでアプローチできない心の面には、ヨガでアプローチ。
ヨガでなかなかできなかったポーズも、ピラティスで正しい体の動かし方を身につけることで、できるようになることもあります。
心も体も、しなやかで整った状態への近道!
両方やるデメリット
ピラティスとヨガを両方やるデメリットをあげるとしたら、
- 呼吸を間違える
- 費用がかさむ
の2つ。
「ピラティスとヨガの違い③呼吸の仕方」で書いたように、体を動かすときに呼吸の方法を混乱してしまうこともありました。
とは言え、これは、インストラクターさんが誘導してくれたり続けるうちに慣れてきたりします。
ピラティスとヨガ、それぞれ別のスタジオに通うと、当たり前ですがレッスン代が多くかかります。
スタジオに通いたくて少しでも費用を抑えたい場合は、zen place
もしくは、オンラインヨガやオンラインフィットネスを利用すると、ピラティスとヨガの両方をリーズナブルに楽しめます。
ピラティスとヨガの違いまとめ
「ピラティスとヨガの違いは3つ!向き不向きを知って自分に向いてる方を見極める!」について書きました。
ピラティスとヨガは、「起源と歴史」「目的と効果」「呼吸の仕方」に違いがあります。
ピラティスは、エクササイズとして体を鍛えたり整えたりしたい人。ヨガは、心のバランスも整えたい人におすすめです。
ただし、スタジオやインストラクターさんによっても雰囲気が異なるので、まずはどちらも体験してあなたにピッタリの方を見つけてみてくださいね。
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